2008年7月にPC用チェアがほしくなって、いろいろ検討した。
イスは軽視されがちだが、作業環境の重要な要素だ。こだわる人も多いと思うのだが、思いのほかレビューやクチコミがすくない。せめてもの情報は 2ch だ。
私の検討した範囲だけであるが、記録を残すので、誰かの参考になれば幸いである。
条件は
である。 予算制限によりエルゴヒューマンなどは買えない orz
また、重視したポイントは
である。
ちなみに私の体型は、身長 171cm、体重 62kg である。
使用するデスクの天板の高さは 73cm である。
最安価格(送料含む) | ヘッドレスト | ランバーサポート | ロッキング | 固定 | アームレスト調整 | 座面 | 重さ [kg] | ||
高さ [cm] | 幅・奥行 [cm] | ||||||||
VG-Star | 9,000 | バックと一体型・固定 | クッション | 20 | ON/OFF のみ | 取り外しのみ | 43-51 | 52*52 | 14 |
VG-Athlete | 22,000 | 高さ・角度調整可 | 前後調整可 | 35 | 4段階 | 高さ・幅 | 46-54 | 51*50 | 23 |
NVW-81C | 14,470 | 高さ・角度調整可 | 上下調整可 | S/20? | 無段階 | 高さ | 42-50 | 51*46 | 不明 |
LM-18 | 22,000 | 高さ・前後調整可 | 前後・上下調整可 | S/30? | 4段階 | 高さ | 42-50 | 52*53 | 23 |
MSKC5 | 18,700 | 高さ・角度調整可 | 上下調整可 | S/20? | ON/OFF のみ | 取り外しのみ | 43-50 | 47*47 | 18 |
MSKC3 | 27,500 | 高さ・角度調整可 | 上下調整可 | S/20? | 5段階 | 高さ | 43-50 | 47*47 | 18 |
SNC-NET9ABK | 19,000 | 固定・取り外し可 | なし | S/20? | 3段階 | 高さ・幅 | 46-55 | 53*49 | 25 |
残るは VG-Athlete、NVW-81C、MSKC3 である。
上記 2 点の欠点は他に取り扱っている店舗がないことである。 価格の比較もできなければ、ネットレビューも少ないため、情報が極端に少ない。
というわけで、今回は最終的にこの MSKC3 に絞りこんだ。 高価ではあるが、前述の通り、アウトレット品(箱に一箇所ヘコミ)が入手できそうだったので、これに決定した。
ただ、品切れでなければ NVW-81C に決めた可能性が高い。
楽天のシグマAPO直営ショップ FLIPClick で注文し、3 日で届いた。
箱がデカイ。せまい我が家への搬入は大変だった。ネットの仕様によると梱包サイズは W800×D406×H641 だ。 今回検討した製品の中では 18kg と軽いほうなのだが、それでも梱包状態では重い。梱包は丁寧だが。
組み立ては容易。六角のボルトを 9 本締めるだけだ。六角レンチも付属するが、アームレストのあたりはレバーにレンチが当たり、やや回しにくい。ラチェットがあると楽だろう。
おしりと両足の部分が低めに作られている。低反発ではない。 座り心地は悪くないが、標準状態だとわずかに前傾姿勢に感じられる。
座面の幅は十分。私はおしりのデカイほうだが、それでも左右は数cm 余る。 私は上であぐらをかいたり、ホームズ座りをしたりするので、奥行きがもう少しあったほうがいいかもしれない。
表面はメッシュ地だが、少し毛羽立ったような素材で、座り心地に問題はないが、服のごみをからめとってしまうのが玉にキズ。
座面昇降レバーはロッキング固定レバーと左右対称の位置についている。通常の昇降イスと同様である。よくあるものと違って、引くのではなく、ねじるように操作するのだが、最初はわからずに???って感じだった。
回転は 360 度スムースでちょっとまわせばしばらくずっと回転を続ける。
商品説明の写真では「たまごをひっくり返したみたいだな」と思っていたが、意外に体に合う。
メッシュは弾性が強いものの、もたれると体にフィットしてくれる。
ランバーサポートは上下の調整のみで、前後調整はできないが、今までそんなものなかったので私には十分。調整幅も十分である。
メッシュはバックと同素材。高さ・角度調整が可能なので、自分に合わせて調整できる。
通常時とロッキング時では、自分の頭の高さが変わるので少し調整しなおさなければならないが、これは仕方ないだろう。
レバーひとつで上下調整ができる。机の高さに合わせたり、机の下に設定して収納できる。これは便利がよい。調整幅も 7cm あるのでかなり自由が利く。
素材は単なるプラスチックでなく、固めのクッションになっている。商品説明ではこのあたりを知ることができなかったが、痛くなく、ふわふわでもないのでちょうどいい。
左右の幅は六角ボルトで 2cm 程度ずつ調整が可能。
初期状態では固めなので、調整ダイヤルで一番やわらかめに設定した。シンクロロッキングも手伝って、心地よく倒れてくれる。 この状態だと反発力も弱いので、特に足や体で圧力をかけたり、ロックしなくても倒れたまま維持してくれる。
ロッキング状態での固定は 5 段階だが、倒した状態で固定レバーを操作するのは慣れがいる。固定レバーが左前でなく、左後にあればよかったかもしれない。
固定レバーを解除しても、急に起き上がってくることはない。少し後ろに体重をかけてやるとロックがはずれるようになっている。これは車のシートよりかしこいかもしれない。
ヘッドレストも手伝って、ロッキング状態は非常に心地よい。十分寝られる。ロッキングを重視して選んでよかったと思う。
脚部はアルミダイカスト製でスチール+クロームメッキでないため、さびの心配がない。光沢もほどほどで高級感がある。
キャスターは黒、せっかくの双輪のウレタンキャスターなのだが、たたみにじゅうたんを引いた我が家の環境では恩恵が受けられない。フローリングなど硬い床面が適しているだろう。
Kenz Yamada(山田研二)。1984年生。大阪。ちょっとずつ好きなプログラム作ってます。
好きなものはカメラと旅行。ガジェットや身の回り、ちょっとこだわります。
詳しくは Web mixi で。