1 年ぶりにデスクトップ PC を自作した。1 年前の自作記録は こちら。
今回のコンセプトは以下の通り(重視した順番)。
昨年作ったマシンは 5 万円だったので、予算は 1 万円 UP である。
今回は下記の構成となった。
マザーボード | MSI 880GMA-E45 (MicroATX, Socket AM3, AMD880G+SB850, USB3, SATA 6.0G) | 11,266 |
---|---|---|
CPU | AMD Athlon II X4 Quad-Core 630 (Socket AM3, 2.8GHz, 4コア, TDP95W) | 8,980 |
メモリ | CFD W3U1600HQ-2G (DDR3 PC3-12800 2GB 2枚組) | 10,980 |
SSD | Intel X25-M Mainstream SSDSA2MH080G2C1 (SATA MLC 80GB) | 流用 |
HDD | Western Digital WD10EARS (SATA 1TB) | 6,500 |
ケース | タオエンタープライズ fit ST-565T-B(MicroATX) | 7,480 |
電源 | HEC WIN+ 700W HEC-700TE-2WX (700W, 80PLUS BRONZE) | 7,530 |
CPUクーラー | グランド鎌クロス SCKC-2000 | 3,270 |
光学ドライブ | 東芝サムスン TS-H663B+S | 2,670 |
モニタ | EIZO FlexScan SX2262W-PXBK | 流用 |
合計 | 58,676 |
SSD は別 PC 用に購入していたものを流用したため、予算には含めていない。
今回の目玉はコレである。前回の自作 の Pentium Dual-Core の能力に味をしめて、「安価でも高性能なオトク CPU」を狙った。
まず Intel は外すことにした。広告費なのかなんなのか知らないが、とりあえず Intel は高い。となると残るは当然 AMD である。現段階では Phenom II X4 か X6、Athlon II X2 か X4あたりが主力である。前回はデュアルコアを選んだので、今回はクアッドコアを選ぶことにした。X6 も魅力ではあったが、コストの高さとマルチコア対応アプリの少なさから、見送った。
最終的には Phenom II X4 945 と Athlon II X4 630 で迷っていたのだが、違いがほぼ L3 キャッシュの有無だけであり、価格の差が 5000 円もあったので、結局 Athlon II X4 に決めた。TDP はいずれも 95W だが、L3 の影響なのか、Athlon のほうが消費電力は低いらしい。
書いてから思ったが、この L3 を妥協して安価な CPU 、というのは 前回 と同じ思考回路らしい(笑)
M/B は前回の経験から MicroATX にすると頭から決めていた。私はほとんど拡張カードを積まないし、グラボの必要もなく、ケース内をすっきり使えるので、MicroATX は最適だ。
当初 7000 円程度で購入できる 785G 系を検討していた。が、880G や 890GX が登場してきて、悩まされた。まぁ、要求スペック的には 785G で十分だと思いつつも、今回は1万円予算が多い!ので(笑) USB3.0 やら SATA 6.0Gbps のついた 880G+SB850 に決めた。
価格.com でも 880G 系マザーのレビューがほとんどなく、若干心配ではあったが、785G 系で評価の高かった MSI のものを選んだ。なお、私自身は MSI を購入するのは初めてである。
前回の自作 ではモニタをくっつけられる Ldorado L-2000 を利用した。このケースは非常に優秀だが、同じものが何台もあっても微妙なのと、今度はモニタの足をそのまま使いたかったので、通常のタワー型ケースを選んだ。
MicroATX が搭載できて、できるだけコンパクトなものを探したが、意外に見つからない。価格的にもあまり高価なものは買えないため、サイズ SCY-T33-BK や IN WIN IW-EM002/WOPS が候補に挙がったが、いずれもほとんどのショップで売り切れており、安価で入手できなかった。
そこで MicroATX のみ対応で、価格.com での評価が 5.00 で、公式ページを見てもなんとなくよさそうだった タオエンタープライズ fit ST-565T-B を購入した。
DDR3 の 4GB でよさそうなのを選んだ。昨年の下落したときの DDR2 の価格等を考えると高く感じたが。。。 なお、今回は OS を 64bit にするので、余ることはない。
HDD 1TB の価格が前回とほとんど変わっていないことに少し不満を感じながら、まぁ問題なさそうなモデルを選んだ。このモデルは回転数が可変のため、公称値が公表されていないらしい。
Western Digital の HDD は以前から何個も購入しているが今のところ問題ない。
これはケースと同じくらいけっこう迷った。前回は ENERMAX にするんだ!という明確な意思があったのだが、今回はなんとなく「容量の大きくて静かなやつ」ぐらいだったので、価格.com を何度も調べた。結局この当時売れ筋 No.1 だったこのモデルを買ったのだが、プラグインでないことが玉に瑕か。まぁ、これに関しては後述する。
ちょっと大きめの CPU クーラーを試してみたくて、これにした。感想はとりあえずデカイ、ということ。最近は普通なのかもしれないが、リテールや小型のクーラーばかりを買ってきた私にとってはムダにデカイ。ま、安いからいいや。
AMD Athlon II Dual-Core 630。
ADX630WFK42GI
CADAC AD 1017CPEW
9E87763D00182
AM3 ははじめてだったが、方向が少しわかりにくいぐらいで、LGA とほとんど差はない。
ケースに電源を取り付け、マザーを組み込む。今回の電源はプラグイン形式ではないので、ケーブルがすごい邪魔だった。特に今回のケースは MicroATX 専用だけあって、内部がけっこうせまく、光学ドライブをつけるとケーブルの取り回しが大変だ。
余ったケーブルは 5 インチベイの下段に束ねて放り込んである。せまいケースではプラグインタイプの電源を買いましょうw
あと、マザーをいれるときに電源に当たって少し面倒だった。が、まぁさほど問題はない。ケースには六角スペーサーがすでにいくつかついているが、マザーの穴に対して個数が少ないので、ネジを締める前に確認したほうがいい。
余談だが、このマザーのメモリスロットはなかなか差し心地がよかった。
CPU クーラー グランド鎌クロスはやっぱりデカイ。CPU がつぶれないか心配なぐらい(笑) 今回のケースでは取り付け方向が限定される。AM3 用の金具を取り付け、CPU の上に置く。LGA と違い、ソケットの両側にでているフックにクーラーの金具を引っかけるのだが、片方の金具部分に手が入らない(汗) 仕方がないので、片方を先にひっかけ、もう片方を押し込んで、なんとか完了。
おそらくケースが広ければ、LGA より簡単なはずなのだが、今回のケースでは面倒だった。
このケースの特徴は HDD や SSD を縦に固定するためのマウントがついていること。HDD用には制震ゴムがついている。省スペースなケースなので、本来はデッドスペースとなるケース左側に HDD を設置できるのはいい。SATAケーブルや電源ケーブルも接続しやすい。
ただ、上側のマウントは CPU クーラーによっては干渉して使用できない。背の低いクーラーか、小さいクーラーを使用したほうがいい。今回は一台が SSD だったのでさほど問題なく、取り付けできた。
ドライブマウントを含めすべてくみ上げたところ。コンパクトな筐体によく収まっている。
電源。ちなみに、くみ上げた後、ちょっとトラブル。一通り組み終えて、電源を入れてみると、モニタうつらない。。。BIOS を読み込んでいないらしい。としばらく悩んでいたが、よく見ると CPU クーラーを取り付けるときにいったん外した4pinの補助電源をマザーに戻し忘れていた;;
ケース前面。不要な装飾がなく、けっこうカッコイイ。5インチベイ×2、3.5インチベイ×1だが、5インチベイは前述の通り電源ケーブルで埋まっているので、実質は 1 つ。USB 2.0 × 3 ポート、イヤホン、マイク端子がある。
ケース背面。USB ポートのうち青色の 2 ポートが USB3 のポート。PS/2 端子が残されているのが、意外。
前回と同様、CrystalMark 2004R3 0.9.123.404 と CrystalDiskMark 3.0 x64 でベンチマークをとった。
組み上げて、Windows 7 Premium x64 をクリーンインストールした状態。左が今回のマシンで、右は去年のマシン。
うーむ、ALU、FPU の値が倍ちかい。クアッドコア 2.8GHz とデュアルコア 2.5GHz の違いはここまでかっ!なんだかちょっと去年のマシンが悲しく思える…。メモリは約 3 倍。
グラボの D2D、OGL は前回より低いが、Radeon HD 4250 と GeForce 9300 の特性の違いか。
SSD のスコア。左が今回流用した X25-M G2、中央が以前に測定した X25-M G1、右が去年のマシンの Sumsung HD103SI である。たしかに速くなっているが、G1 よりシーケンシャルの書き込みが遅いのはなぜ?
Kenz Yamada(山田研二)。1984年生。大阪。ちょっとずつ好きなプログラム作ってます。
好きなものはカメラと旅行。ガジェットや身の回り、ちょっとこだわります。
詳しくは Web mixi で。